保険契約の手続きと要点
保険契約を結ぶときは○○火災海上とか、海上火災という名称のついている損害保険会社の本店、支店、支部、営業所、出張所、代理店の窓口で申込書に記名捺印のう
え、保険料を支払いますと、保険証明書を発行してくれます。これでOKです。
申込書は保険契約の基礎となるものですから正確に記入し捺印してください。もし悪意による虚偽の申込みをしたときは、契約を解除され保険金の支払いを受けられなくなります。
なお、車種、用途および期間は保険料を含める際に重要ですから、自動車検査証を持参するか、記載事項をメモしていかないと二度足を踏まなければならないことになります。また、保険期間が車検有効期間を完全にカバーしていないと、新しい車検証を陸運事務所から交付して貰えません。また、印鑑は忘れがちですから気をつけましょう。保険料は、車の種類、用途、期間によって細分化されていますが、これは過去の統計によって割り出されたもので、保険料の商いものは、今まで事故が多く、それだけ保険金の支払いが多かった、ということになります。
なお、車種区分のうち、商品自動車というのがありますが、これは売買する商品としての自動車という意味ではなくて、正式の登録ナンバー、あるいは届出ナンバーのプレートをつける以前の、臨時運行許可番号標、回送運行許可番号標または臨時運転番号標をつけた自動車をさします。
保険会社は申込書にもとづき保険証明書に必要事項を記載し、保険料収納印を押印して渡してくれます。この保険証明書は、つねに、携行することを義務づけられておりますから車検証などと一緒に大切に保管してください。保険証明書または保険標章を紛失したり、識別が困難なほど汚損したようなときには、再交付が受けられますから保険会社所定の用紙(再交付申請書)を用いて申請してください。
中古車を買った方は、その車の強制保険がどうなっているかを確かめることが必要です。中古車といっても車検を受けて走っているわけですから、前の持主の保険証書が必ずあるはずです。これを譲り受けて名義変更の手続きをとってください。
名義変更は、保険証明書を発行した損害保険会社で無料で変更記入をやってくれます。
その際「自動車譲渡通知書」を提出しなければなりませんので、譲渡人および譲受人の双方の印鑑が必要です。
新車を買う方は、ディーラー(取扱店)が保険のめんどうをみてくれますので、当初はあまり心配はいりませんが、中古車を買う場合は、前の所有者から保険を譲ってもらう(名説変更が必要)か、新しく保険を車検有効期限いっぱいにつけなければなりません。また、たとえばタクシー用の車を自家用に変更する場合や、タクシーが営業地域(使用の本拠地)を変える場合などのように、保険料率表上の車種と保険料が変わるようなときは、保険料の差額を日割で決してもらったり、場合によっては不足分を追加払いしたりしなければなりません。
つぎに廃車してナンバープレートを返すときは、契約を解除することができます。
この場合は、解約請求書および印鑑証明を保険会社に提出して解約しますが、それと同時に登録自動車は「新規登録用謄本または解除事由証明書」を、軽自動車は「軽自動車届出済証返納済確認書」を、原動機付自転車および小型付殊車は「軽自動車税」を提示しなければなりません。
経営者が責任を負わない自動車の使い方は/ 他の会社の車で事故を起こしたときの責任/ 倒産会社の車が起こした事故と債権者集会の責任/ 無断運転の同乗者がケガをしたときの会社の責任/ 現場の運転手の事故に社長は責任を負うか/ 運行管理をしていない重役にも事故の責任はあるか/ マイカーが通勤中に起こした事故と会社の責任/ 無断運転で事故を起こされたときの会社の責任/ 妻名義の車で夫が事故を起こしたときの妻の責任/ 下請会社が事故を起こしたときの元請会社の責任/ 企業のマークを許した運送会社の車が事故を起こしたとき/ 代表取締役個人が交通事故の責任を負う場合があるか/ 事故現場でとるべき措置と義務/ 相手に過失があるときの応答/ 事故現場で心得ておくべき事柄/ 事故現場で警察官と応答するとき/ 自分に過失がないときの対応の仕方/ 事故現場で有利な状況判断をするには/ 他人の過失で事故が起きたときの対応/ 事故現場での運転者の心得/ 実況見分書などの作成で注意すべき点/ 被害者の過失を立証する資料はどう集めるか/ 数ヶ月たってから被害者が賠償を請求/ 持病による入院治療費を支払う必要があるか/ 運転手が助手を轢いたときの賠償/ 加害者が示談するときの注意点/ 被害者が脅迫的に賠償請求するときは/ 警察官の取調べにどう対応したらよいか/ 検察官の取調べにはどう応答するか/ 事故現場から刑務所までの手続き/ 刑事事件で弁護人を依頼するとき/ 刑事裁判の手続きはどう進められるか/ 面会や差入れをしたいときはどうするか/ 保釈と保証金の取扱い/ 刑罰の種類と執行猶予の関係/ 事故の量刑はどのようにして決められるか/ 示談による解決と刑罰の関係/ 交通違反で懲役刑になるときは/ 刑の執行はどのようにしてされるか/ 故意犯にも区別があるか/ 過失犯に刑罰の軽重がでてくる理由/ 故意と過失を区別する基準/ 信頼の原則とは/ 違反現場で抗弁を聞いてくれない/ 標識が見えないときの違反はどうなるか/ 自動車検問を警察官ができる場合/ スピード違反で手錠をかけられたときの対策/ 見にくい標識を見過ごしても交通違反か/ 保険契約の手続きと要点/ 運転手は強制保険によって保護されるか/ 保険金の請求は被害者からもできるか/ 被害者が填補金を請求できる場合/ 通知義務違反を理由に保険金を払ってくれない/ 死亡による慰謝料を払ってくれない/ タクシーで落石事故にあい保険金がもらえない/ 子供の得べかりし利益の算定に納得がいかない/ 示談後に予想外に治療費がかさみ追加請求したが/
copyrght(c).道路と交通の豆知識.all rights reserved