有料道路

通行する際に料金を必要とする道路の総称が有料道路です。普通の道路ばかりでなく、橋などでこの制限を取り入れている所もあります。原則として、その道路の建設に要した費用を回収したあとは無料解放することになっていますが、その後の維持管理費、また他の道路との関連により料金の徴収を続けている場合もあります。この有料道路制度は、道路建設を早く、効率的に進めようという考えから取り入られたもので、高速道路の整備は有料道路の考え方があって促進されました。道路公団の発足も各地方公共団体などによる有料道路建設も、利用者から料金を取るという思想の上で初めて成り立ちました。古来から日本人には天下の大道という考え方が根強くあり、道路は大手を振って闊歩するもので当然、無料でなければなりませんでした。道路が走行者中心に存在していた時代はそれでよかったのかもしれませんが、交通手段として自動車が主流となるに及んで、道路は大手を振って歩けなくなってきました。道路に対する考え方が劇的に変化したきっかけとなったのが有料道路の考え方です。つまり有料道路という考え方は高速道路の出現とは違った意味で道路に革命をもたらしました。しかし、有料道路そのものは必ずしも最近になって新しく出現したものではなく、かなり古い時代でも民間企業が建設して、民間が所有している道路で料金を取っていたところがあり、渡し船制度も、一種の今日的な有料道路のはしりとみることができます。

道路と交通

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