夜間の交通事故

警察庁の交通事故の実験によると、夜間、歩行者にそれぞれ黒、灰、黄、白色の服を着せ道路を横断してもらったところ、運転手は白い服を着た人については1021m先にいても見つけることができ、黄色の服らついても大体同じような結果が出ているそうです。灰色の服の人は70m前後が見える限界だったそうです。しかし、黒い服は40から50m先が視認度の限界で、車がわずか20mに近づいてもはっきり確認できない状態でした。冬はとかく黒っぽい服を着がちになります。特に夜は車の流れに十分気をつけたいものです。警察庁の統計によると、交通事故は圧倒的に昼間が多く、全体の7割を占め、夜間は3割ということです。しかし死亡事故でみると、その割合は逆転し、夜間が過半数を占めています。さらに、歩いている人や自転車に乗っている人の死亡事故も、夜間のほうがはるかに多くなっています。実験では歩行者が夜光反射テープを靴の裏などに貼っている場合は、車の150から200m先でも運転者がはっきり確認できたという結果が出ています。寒い折りは寒さしのぎの運転が目立つ時期です。また夜は交通量の減ることもあって、スピードが出しがちになります。運転者は飲酒運転は絶対にしないことはもちろん、車のスピードも控えめにし、特に夜間は歩行者や自転車の動きに十分注意したいものです。歩行者や自転車に乗っている人も、懐中電灯を持つことや、服装も白っぽいものにしたり、夜光反射テープを靴や自転車に貼付けておくなどの運転者の注意をひく心掛けが大切です。

道路と交通

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