ほろ酔い運転

ほろ酔い時が一番危険です。自分はまだ酔っていないだとか、この程度では車の運転に影響がないと思いがちですが、一杯くらいというのがいちばん危険です。
埼玉県交通指導課で酒180mlのほろ酔い時の運転実験を行なったことがあるそうです。運転免許を持つ20代から30代の男性の中から酒180mlでほろ酔い気分になる程度の人30人を選び、空腹時30分間に日本酒180mlを飲んでもらい、自動車教習所内のコースを実地に運転させたものです。その結果によると、飲酒後30分間で、運転技能に対する影響が最も強くあらわれ、以後、除々に回復したが2時間後でもまだ飲酒前の状態には完全に回復しなかったそうです。具体的な実験結果は以下の通り。

ブレーキの踏み方
飲酒後30分が極度に悪く、踏み遅れが目立ったほか脚部の動作が荒々しく乱暴になった。2時間たっても飲酒前の状態には回復しなかった。

アクセル・クラッチの踏み方
踏み方が粗暴になり、急発進、エンスト、変速チェンジなどの運転の的確性を欠き、ことに脚部の運動能力の低下がみられた。

スピード
スピードの出し過ぎが目立った。その上に通行区分を無視したり、交差点ではウインカーの出し忘れ、安全確認がおろそかになった。また、停止位置がきちんと止まれない状態が多くみられた。

ハンドル操作
ふらつき運転や、歩道に乗り上げたり反対車線に入るなどの脱輪が多くみられた。

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