ドアロック
シートベルトがドライバーにとつて命綱であることは共通の理解となっていますが、ドアロックについてはというと安全な装置なのかどうかの問題提起が話題を呼んでいます。車に乗るとまずドアを内側からロックすることは自動車教習所で教わる基本動作ですが、この常識には疑問の声が上がっています。その最大の理由はドアロックは緊急救助活動の妨げになるという点です。車の窓ガラスは特殊なガラスで、普通の手段では割れないようになっています。救助隊は窓ガラスを割るための特殊なハンマーで窓ガラスを割って車内から救助しなければなりません。車の衝突でドアが開かず、心臓発作の男性が車の中で意識を失っているが、ドアロックされていたために救助活動が遅れて、手遅れになったケースもあるそうです。そもそもドアロックは何のためかというと。事故などの衝突でドアが開かないようにする。幼児のいたずらで走行中にドアが開かないようにする。外部からの侵入を防止するため、などの理由が上げられます。日本では信号待ちのときに襲われたり子供の誤動作を防ぐなど、ドアロックする利点のほうが大きく、ロックすることが日本では習慣となっているなどで、ドアロックを肯定する人が多いのですが、欧州では正反対で、ドアロックをせずシートベルトをすることのほうに重点を置いています。

copyrght(c).道路と交通の豆知識.all rights reserved