カーフェリー
高速道路などの自動車専用道路の発達とともに、海での車の交通手段であるカーフェリーの利用もかなり活発になって来ています。自動車をそのまま船に乗せ、目的地まで運び、自動車はそこから自走するというシステムで、貨物の積換えの手数を省く利点と、運転者の長距離運転による過労を防止する意味で利用されています。このカーフェリーも大別すると長距離のものと短距離のものに分けられます。短距離のカーフェリーとしては東京湾を横断しているものとか、瀬戸内海で活躍しているものがあり、性格的にはどちらかといえば、橋の代行を務める格好になっています。陸路を行ったのでは遠回りであり、時間もかかるとか、車をそのまま乗り継ぐ利点を生かす必要上でカーフェリーで島に渡るといった場合に利用されています。これに対して長距離フェリーは東京と北海道、九州、あるいは東京と関西、関西と九州といったように、細長い日本列島の地理的条件を海上輸送によって生かそうと発達しました。これは長距離を車で走る不経済性をカバーしようというもので、当初は観光旅行に自分の車を持って行く際などにも利用され人気があったのですが、レンタカーの普及にともない、利用の大半はトラックに集中するようになりました。
カーフェリーの料金は車の大きさにより運賃が異なりますが、車を運ぶ料金と運転者など乗員の運賃が別になっていたり、運転手1名のみの車の運賃に込みになっていたりと、それぞれの会社によって異なるので、事前に確認が必要です。

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